政子( ヒラマサ 17kg )@外房 新勝丸





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投稿者:YM

同行者:タカ

釣果 YM:政子(ヒラマサ)1匹(17.0kg 115cm)
   タカ:B だけど貰ったお土産(ヒラマサ1 カンパチ1)


「政子・・・
 君は、どうしていつもそんなに冷たいんだい?
 僕は、こんなに君を愛おしいのに・・・
 君の為に、こんなに頑張っているじゃないか。
 君に逢うためにロッドだって リールだって買ったんだ。
 勿論ジグも君の口に合うように選んできたつもりだよ。

 人間の女性にモテナイのは今に始まったことじゃないが、
 君にも振られてしまったら僕はどうしたら良いんだい?」

っというのが、ここ数ヶ月の心境でした(笑)
まぁ早く言えばB続きであったって事なんですがね。
しかし、やっと念願の俺の政子ちゃんに逢うことができました。
でも、決して今回の釣行は楽な道のりではなく、色々アクシデントがありながらも何とか釣ったところです。(釣りの最中のアクシデントでは無いんですがね。)



釣行日の2日前・・・

タカとメールでこんなやり取りをしていた。
タカ「いやー、、、、、、キャスティングロッドは真剣に考えている。
   だって、明後日行ったら、みんな間違いなくキャスティングやっているよね!」
YM「買っちゃうの? 付き合おうか?背中を思いっきり押してあげる。(笑)」
タカ「一緒に行く?おれも背中押し返すぜ。」
      ・
      ・
      ・
といつも通りお互いに道具を買わせるようにアオリ合っているアオリアロハ、
結局タカが政子ちゃん用のキャスティングロッドを購入(笑)。

しかし、そのお店の方はとっても親切丁寧に教えてくれる。
本当に良いお店で店員の方も常連のお客さんも気さくな人ばっかりだ。この間は一緒にお酒まで頂いてしまった。そして、店員の方が「明後日行くんですか? 僕も行くんです。」っと同じ船に予約していることが発覚!思わず、タカも自分も「本当ですか?! 宜しくお願いします!!」とお願いしてしまった。
そして、「チョット船上で教えてもらえるかも!」とモチベーションが急上昇だった。


釣行日前日・・・

キャスティングロッドを買ってルンルンのタカ。
例のごとくメールが来た。
タカ「明日満船だって」
     ・
     ・
     ・
タカ「22:30に迎えに行こうかな?大丈夫かな?」

おぉ!!やる気急上昇のタカ。いつもは、朝2時30分に出発のところを前日入りを希望してきた。
そんなタカに同行すべく愛しの奥様マメに聞いてみると・・・


YM「明日の釣りなんだけど、今日の22:30にタカが迎えに来るって言うんだけど早めに出ていい?」
マメ(怒) 「良いわね!男どもは! こっちは大変なのに! 勝手にすれば!」
YM(汗)「エッ ご、ごめんね。」
マメ(怒)「釣れなかったら、許さないからね!」
YM(汗)「はいっ!」
と微妙なプレッシャーをかけられながら釣行日前日出発を果たした。


そして、船付場に着いたのは、12時を軽く回ったぐらいだった。連日の爆釣と満船の状況だった為、既にミヨシもトモも他の客に取られた状態だ。 
でも何故かミヨシの3番目と4番目が空いていたので、二人で「良いんだよね?」と言いながら場所を確保!
まるで、明日の政子ちゃんはゲットしたようなテンションを保ちながら車で二人で就寝した。


当日

朝4時になり、続々と準備をしたアングラーが船着場にやってきている。
どの人も笑っているが、タックルを見れば真剣そのものであることが伝わってくる。
MCワークス・CB ONEと言った竿をジギング用キャスティング用と合わせて一人平均3本4本だ。
自分は、最近買ったMCワークス604SSが1本しかない。
その雰囲気に圧倒される。
さっきまでの勢いは無く、「う~ん凄い上手そうな人達ばっかりだ。邪魔しないようにしよう。」と萎えてしまう。

5時近くなり、いよいよ出船。
みんな、「今日は、俺の番だ!」っと気合が空気から伝わって感じる。
早々にポイントに着き、皆ペンシルでキャスティングだ。
多少ラインが交差して釣りづらいものの釣れる雰囲気はバツグン。
皆黙々と投げ続けていると・・・
事件が発生し、残念ながら4~5回流して早上がりになってしまった。(悲)
8時半には早上がりになってしまった為、タカも自分も欲求不満状態!

そんな時、同船していた釣具店の店員さんが知り合い数人と一緒に午後の新勝丸を手配したから一緒に行く? と誘っていただいた。
勿論二人とも「お願いします! ありがとうございます!」と二つ返事。
二人とも「何とか、釣りができるとニコニコ」だ。
そして、午後船に乗る人達と軽くご飯を食べて、川津港へ移動した。

実は、タカも自分もヒラマサのトップゲームは殆どしたことが無い。
タカは新しいロッドでもあるので、「練習、練習♪」と堤防でアンダーのキャスティングとトウィッチの練習をしている。
そして、仲良くなった同船者の方にトウィッチのやり方を教えてもらっている。
自分は、ちょっとダウン気味で車中で一眠りした。


新勝丸の出船時間になり、クジで釣座を決めることになった。
すると、タカと自分が1と2を引き最初の釣座選択権をゲット!
二人で「どうしよっか?」と打合せの上、両舷のオオトモに入る事にした。
そして、今まで一回もペンシルで釣りをした事のない自分にタカがさっき教えてもらった事を伝授してくれた。


出船から1時間ぐらいだろうか? ポイントに着いた・・・
空はドンヨリ暗く、適度にウネリがある。
「この海には、何かいる!」と感じさせる雰囲気が船中の空気を取巻いていた。
最初の流しで、釣具店の店員さんがカンパチ2匹をゲット!
そして、直ぐに3kgぐらいのヒラマサをゲットした。

「ヤッパリ上手いなぁっ」と思うのと同時に「ジグか? ジグなんじゃないの?」っと言う浮気心が出てしまう。
「今投げているペンシルもタカのだしな・・・しかも、新品のを借りているの悪いな。」っと思い鉄ジグに変更した。(実は、小さなペンシルしか持っていなくてタカに1日中借りていました)

しかし、アッサリ根がかりしてロスト(泣)
暫くジグにしたりペンシルにしたりと1本の竿で付け替えながら釣りをしていた。


すると、ミヨシで大きな水音と共に「おぉ!」と大きな声がした。
ロッドが大きな弧を描いている。
ドラッグがトモからでも聞こえるぐらい悲鳴を上げていた。

皆がタックルを水から上げ、ミヨシに目を向けた。
船長もラインの走っている方向に船首を向けて前進させている。
船の中で誰しもが「デカイ!」っと思ったと思う。
しかし、釣っている本人はかなり経験が在る方のようで、余裕な感じだ。
ドラッグが出るたびに「ウッヒョー」とか「キャッホー」と叫んでいる。
やり取りも見ていて安心でき、本当に楽しんでいるようだった。
「バレるなよ~」っ言うより「ホラホラどんどん引ヶ~! ラインを全部出してみろ!」と言う雰囲気でやり取りをしている。
そして、アッという間に魚との間合いを詰めゲットしてしまった。
1つの玉網では入りきらない為、2つの網を使って挟んで海水から上げていた。
自分が見たことのあるどのヒラマサより大きい。
むしろ、でかすぎて気持ち悪いサイズだ。
船中で祝福をすると皆「次は俺だ!」っと言う雰囲気で黙々とキャストし始めた。

一旦移動し、自分もタカから借りたペンシルで何投かした。
頭の中では、「あんな大きいヒラマサ初めて見た。 俺は、かかっても取れないなぁ」っと思いながらボ~っとトウィッチをしていると・・・

船尾から20m位先でいきなり自分のペンシルがある水面が爆発した。
そして、黄色い尾っぽが水面から出たと思ったら海中へ消えていった。
思わず「わぁ~出た!!」と叫んだが、一瞬重くなった竿先は普段の重さしかない物に変わっていた。
ペンシルが水中からポカッと出てきて「あぁ残念(泣)」と思いながら、軽く早巻きをしている時、
凄い勢いで大きな影がペンシルを後ろから追いかけてくる。
心の中で「来る!」と思った瞬間、先ほどよりは小ぶりな水面の爆発の後にペンシルが海面から消えた。
次の瞬間、ロッドが海面を刺すように曲がりドラッグが叫び声を上げた。

思わず「来た!!」と叫んだ。

ファーストランでは、10mごとに色分けされているPEの色が何色も変わっていった。
気付くと周りには船中の方々が集まってきてくれて、アドバイスをくれている。
釣具店の店員さんは、「ゆっくり右舷のトモに来てください。 船長が見えるので、操船がしやすくなります。」と言い移動のフォローをしてくれた。
周りの方々は「ポンピングで巻けー」とか「頑張れ!!」とか色々な声援を頂きながら「何時でもフォローするよ」っと言った感じで見守ってくれている。
船長も、操船をしながら「ここは、高根があるから気をつけて!」などのアドバイスをくれる。
皆の協力に支えられながら「絶対バラしたくない。 ラインは大丈夫か? 結束箇所は大丈夫か?」と心配がよぎる。

徐々にポンピングで巻き上げると薄っすらと魚体が水中に見えてきた。
「でかい!」 誰かが叫んで自分が緊張した瞬間に政子は再度下へ突っ走しった。
ドラッグがバリバリと出ていたが突っ込みをかわし、そして水面にその魚体をロッドのバットパワーで持ち上げた。

自分は、2歩ほど後ずさりして玉網に入れるため、船べりに魚を近づけるようにした。
そして、3つの玉網を使い船中へ引き上げると皆から祝福の握手を頂いた。
「やったね!」「おめでとう!」「15kg以上あるぞ!」と声を頂き、一つ一つに「ありがとうございます!」と応えいった。



皆が釣座に戻ってからも自分は呆然としていた。
「本当に釣れちゃった・・・」と言う感じと「これどうしよう・・・クーラー入るかな?」と言った現実の問題に挟まれて何も考えられない。
それを見ていたタカが、「凄いね!やったな!」と言いながら、血抜きをして魚の処理をしてくれている。
2本立て続けに釣れたので、皆が気合を入れてリーリングをしていたが、その後はノーバイトに終わっしまった。
その間も自分は、相変わらず政子を見ながら一人でボ~っとしていた。

船着場に戻り、3匹の政子を検量すると3.7kg 17kgジャスト 25.4Kg(新勝丸レコード!)の結果であった。
自分は、真ん中の17kgであったが一言で「満足!」だった。

今回の釣行は、色々なトラブルがあったが、満足のできる1本をゲットする事ができた。
っと言うか、ヒラマサ釣れたの初めてです・・・
あの突っ込み・釣れたときの充実感は「祝福の時」その物でした。
また、「釣りたい!」っと言う衝動に駆られるが、2匹目を釣れるまでは長い道のりなんだろうな・・・と思います。


このBlogを見て頂けるか分かりませんが、新勝丸の船長・釣具屋の店員さんをはじめ協力頂いた同乗者の皆さんありがとうございました。
また、同じ船に乗る機会がありましたら、宜しくお願いします。

【タックルデータ】
○YM
ロッド: MC WORK'S NB604SS
リール: DAIWA シーゲート4000H

○タカ
ロッド: MC WORK'S NB583SS